16歳7か月のビー、ほっぺたが腫れてかかりつけで診てもらっていました。
抗生剤で治まるもののまた腫れてくる。
おかしい…
大学病院へ電話して診察を早めて欲しいとお願いしましたが生憎春休み。
4月12日が一番早い診察可能日でした。
その日の診断。
「悪性リンパ腫」。しかもお腹に水が溜まってしまっていて全身状態はかなり悪いと言われました。
「今日来院しなかったら危険でした」とまで言われ大変なショックでした。
ご飯を元気良く食べ、トイレにちゃんと行って排泄もして、良く眠っていたので油断していました。
至急お腹の水を抜いていただき、点滴。
1時間後、見違えるほど活き活きとした表情のビーが診察室から出て来ました。
そんなに具合が悪かったんだ…ごめんねごめんね、ビーちゃん。
普段は飼い主との問診はなさらない院長先生(腫瘍科がご専門と聞いてます)のお話で、
「抗がん剤治療は人間同様副作用等で身体にかなりの負担がかかるので、高齢でもあるし勧められない。投薬によるホルモン治療をしましょう」
ただただ頷くワタシ。
その日病院の玄関先で撮ったお写真。
治療のあとで元気になっているけれどまだほっぺた腫れています。

次の通院までお薬を飲ませる。
日に日に元気になって行きました。
リビングをウロウロする行動も復活。眠かったんじゃなくって具合が悪かったからウロウロしなかったんだね…ごめん。
そして今日、4月19日の通院。
レントゲンを撮ったところ腹水は消え先週(右)とは全く違った良い状態に。

院長先生がお見えになり、ビーの状態がとても良くなったと驚かれました。
「実は今週はもうお見えになれないかとも思ってました」と…先週、そんなに悪かったんだ。
先週飲んだホルモン剤が効果を表す可能性は50%で、ビーは50%に入ることが出来たようです。
「元気も食欲もあるので、ごく弱い抗がん剤を使ってみますか?副作用が出る可能性は1%以下です。飼い主さんの死生観も伺ったうえで。でも、僕はビーちゃんの様子なら使ってみることをお勧めします」
ロイナーゼ(L-アスパラギナーゼ)という抗がん剤。
いいえ、このまま自然にビーの生命力に任せます。なんて、思えませんでした。
だって朝晩のご飯を何よりも楽しみにして、ルー&グーのオヤツタイムにも必ず参加してくるビー。
リビングの自分のベッドで寝ていても廊下にあるトイレへ行って排泄も出来ている。おねしょもここ最近しなくなりました。
抗がん剤の料金を尋ねました。なんとかなりそうな金額。
今回は挑戦してみよう。先のことはまた考えればいい(シゴトでもなんでもこの結論に至ること多々のワタシ。良しとすべきか反省すべきかいつも悩む)。
抗がん剤投薬の準備として点滴をします。

個室を貸していただいてビーとふたりっきりの時間。
家のリビングだとワタシがソファに座るとグーが飛んできてまとわりつくのでなかなかゆっくり抱っこしてあげてなかった。
針も痛くないらしく、ワタシの膝で爆睡のビー。この仔、もしかして大物だったかもね。ビーで訓練競技やったらどうだったろうな?なんて想像したりしているうちにワタシもウトウト…

点滴が終わったら抗がん剤の注射をプチッとして、今日は終了。先週から飲んでいるホルモン剤と併用して、来週また通院してチェックの予定。
もう夕方だぁ。ビーちゃんお疲れ。でも、ますます表情が明るくなったね!

4月7日のエントリに使ったお写真。

このときも年齢なりの体調だと思っていたけれど写真を見比べると明らかに体調に差があるのが分かります。
ワタシったら何年ビーの飼い主をやっているのだ…
ロイナーゼ(L-アスパラギナーゼ)が効く可能性は70%だそうです。
今までたくさんの困難をクリアしてきたビーなので、効いてくれると思います。
この先もいろいろなことが起こりそのたびに判断をしていかないとならないのだろうけれど、答えを教えてよね、ビーちゃん。